短編小説『むなかた菊姫伝説慰霊記』
神社仏閣情報を中心とするサイト『Marchionの匣』様にて、小説『むなかた菊姫伝説慰霊記』を芦原みずほ名義で掲載頂きました。(画像をクリックすると移動します)
時は戦国時代。<br />福岡の宗像大社第79代宮司であり武将でもある宗像氏男の正室、菊姫。
まだ20歳にも満たぬ菊姫とその母、4人の侍女の6名は、ある月の美しい夜、宗像家代々に仕えた家臣の手によって惨殺されました。
その背景にあるのは、陶隆房による宗像氏の乗っ取り。<br />主君である大内義隆を裏切り、大内家に自分の傀儡を据えた陶隆房は、自分の姪が産んだ宗像氏の妾腹の子を使い、この地方の一大勢力である宗像氏を自分の手中におさめようとしたのです。
しかし命日から一年ののち、菊姫の母、山田の局は怨霊としてよみがえり、恐れおののく元家臣たちの前で宣言します。<br />『裏切り者どもをことごとく責め殺し、その者たちの屋敷が荒れ果てるまでにしてみせる』<br />そしてその場にいた者たちは次々と命を奪われてゆきます。
犠牲者が300人にものぼるといわれる、日本史上にも類をみない怨霊伝説。<br />その舞台になった宗像大社と、菊姫たち6人をまつる増福禅院への慰霊の旅を、福岡周辺の観光情報をまじえてお送りします。

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