『中世ヨーロッパの騎士道を分かりやすく学べる本15選』を掲載頂きました

クラシック音楽好きのための情報サイト、Classical-music.fun様にて、『中世ヨーロッパの騎士道を分かりやすく学べる本15選』を掲載頂きました。(画像をクリックすると移動します)

ヨーロッパ史における中世とは、5世紀から15世紀。

ヨーロッパにとっての『古典文化』とは、紀元前1成果から5世紀のギリシア・ローマ時代に培われた自由を尊ぶ人間味のあふれる文化様式です。

しかしゲルマン人大移動によって、かれらは支配下に置かれ、やがて中世の封建社会が成立。ゲルマン人の文化と、ローマ帝国がその末期に受容したキリスト教が、社会に大きな影響を及ぼすようになります。

中世という時代は、現在の文化の基盤となっていますが、身分制に縛られ、キリスト教会の強い圧力にも縛られた特殊な時代でもありました。そして、その時代に活躍した騎士は、単なる戦闘員から中世のシンボルともいえる存在となっていったのです。

騎士の行動規範である騎士道は、ゲルマン人文化とキリスト教ストア派の影響をうけて成立し、当初は勇猛果敢であることと、仲間や神、王への忠誠が重視されました。

しかし、12世紀後半の宮廷詩人、クレティアン・ド・トロワが歌った騎士道物語(ロマンス)が大流行。それによって騎士道には、高い教養と礼節、貴婦人を愛し奉仕してこそ一人前の騎士、という新たな要素が加わります。

現代にいたっても、紳士としてのふるまいや社会全体のマナーの基盤となっているのが騎士道なのです。

やがて、戦場の主役は騎士から職業戦闘員へとうつっていき、騎士は没落することとなり、それとともに、ヨーロッパは暗黒時代に入っていきます。

14世紀には、ヨーロッパに多くの危機が訪れます。大飢饉、黒死病の流行により人口が激減し、社会を支配していたキリスト教会は分裂。多くの農民の反乱がおきるなど、中世社会は危機にさらされます。

そのころ始まったルネッサンスは、復活、復興という意味。それは、中世の社会的な行き詰まりから、人間らしさを謳歌するギリシア・ローマ文化を復興させようという試みだったのです。

今回ご紹介している15冊も、中世の騎士道だけでなく中世社会を読み解くためのおおきな手がかりとなる名著ばかり。

とくに、ホイジンガの『中世の秋』は必読です!

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